2026-08-06 11:33:44 65にんがみたよ きのう紹介した「武士道と浪曼精神」は『太平記』の楠木正成にまつわるエッセイだ。與重郎は木曾冠者(義仲)や楠木正成といった非業の武士に強く惹かれるものがあったのか。だからこその〈浪曼精神/主義〉なのか。 ▼ 松尾芭蕉は義仲寺無名庵に住み、保田與重郎は「芭蕉」で蕉翁を再評価し、両者とも源義仲へただならぬ思いを寄せる。〈木曽殿と背中合せの寒さかな/島崎又玄〉 #革命 ▼ 保田與重郎「木曾冠者」の初出は「コギト」第65号(1937.10)。平家物語論の一部として執筆した由。 ▼ この直前の文もいいんだ。與重郎全集④p.264〈彼らは劍戟の場しか生成の境地としてもたなかつたのである。〉〈劍をとつた二人の間に、修身教室の倫理から正義と不義の現れをとくなどは、概して後世墮落の民の習俗である。瞬間の切迫の中にさういふ空論は…