2026-08-13 07:46:43 28にんがみたよ 『天使の誘惑』p.87承前〈彼は非行少女を愛した。彼にとってその少女たちの突詰めた瞳だけが、この世で美しいと呼べるただ一つのものだったのである。彼は、自分自身を、おそらくその少女たちに賭けるであろうと思っていた。賭けることのない人生は無意味だ。もしも薄汚い革命組織に自分を賭けられないとしたら、果たして何に賭けたらよいのか〉 ▼ 『天使の誘惑』p.87「更級日記の少女(一)」より。〈十七歳の少年(M)は、彼の懐かしく輝かしき革命のイメージと、現実の革命組織のあまりの薄汚さとのギャップに悩む。そして、日本の左翼には、なにか致命的な欠点があるのではないかと考える。しかし… ▼ 『天使の誘惑』p.85「更級日記の少女」より十七歳の夏にMの書いた三つの手記のうちの一「のすたるじや」〈いつだったか、レントゲン撮影の最中に急に泣き出して、あの花壇に逃げ込んだことがある。/一人の若い看護婦が追いかけてきて、薬の空箱やこわれ… ▼ 新木正人、難解ですよね。Мと看護師のエピソードは好きです