2026-08-22 07:04:28 62にんがみたよ 「あなたは、更級日記の少女なのね。もう、何を言っても仕方が無い」(太宰治『斜陽』) ▼ この〈竹芝といふ寺〉につたわる女宮と衛士の駈落ち話をはじめて聞いた『更級日記』の作者が当時かぞえ年十三であったことに注目したい。物語が好きすぎて「いつか『源氏物語』全巻をコンプリートしたい!」と強く望んでいたくらいだから、そういう性愛がらみ… ▼ 新潮日本古典集成『更級日記』(秋山虔・校註)p.18から改めて、火焚く衛士の〈ひとりごちてつぶやきける〉。〈などや苦しきめを見るらむ。わが国に七つ三つ造り据ゑたる酒壺に、さし渡したる直柄(ひたえ)の瓢の、南風吹けば北になびき、北風吹けば南に…